【映画パッと見レビュー1】“キセキ あの日のソビト”はキセキを起こせるのか…?!

こんにちは!M&Kです(^^)v

 

はてなブログ初めてのブログ投稿で【映画パッと見レビュー】なる、自分でもいまだ整理のついていない半端な企画をぶちあげましたが、

ついに…ついにっ、その記念すべき第一弾となる作品がやってきました!!おぉーいぇぃ!!!

 

この度僕がとりあげる作品は、“キセキ あの日のソビト”です!

 

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www.youtube.com

 

 

…はい、今この文章を書いている僕、そして今お読みいただいている皆様(ありがとうございます)の脳内では、

『あーしーたぁ きょおよーりーもぉ すーきーにーなーれーるぅ♪』

というおなじみの戦慄…じゃなくて、旋律が流れていることと思います(笑)

 

なんかさぁ、最近多くね?このフレーズ聴くの。

この映画発信で聞こえてくるのも勿論そうですが、カバーとかもついこないだあったよなぁ…

まぁいいか、そんなことはどうでも(笑)

 

 

で、本作について、ですが、

 

みーんなだいすき!GReeeeNのおはなしです♪

——以上!☆

 

…え、いいですよね?これで(笑)

いやなんか…メンバー4人全員が歯科医師で顔出しを一切しない、あの人たちのおはなしらしいですよ。別にあらすじとかイントロダクション要りませんよね?

 

というか、まず、皆さんにお断りさせて頂きたいのが、本ブログはあくまで映画のパッと見の印象・感想をだらだら述べていく「個人的な」ものなので(言い訳がましい)、

他所で見られるちゃんとした映画批評ブログのような親切設計ではありませんので、作品に関する基本情報は、皆さんで何とかしてください(笑)

とりあえず、“キセキ”公式サイトへのリンクを貼りつけておきますね、すいません。

 

 

では、まぁ…本作を鑑賞した僕自身のパッと見レビューをざっくりと一言で述べますと…

 

【思ってたより悪くなかったけど、思ってたよりテンション低くてわろたwwwww】

 

こんな感じですかねぇ~。

つまり非常にリアクションに困る作品だったというか…なんだかなぁ~というしかない温度感といいますか…(^_^;)

 

第一に、僕がGReeeeNという音楽グループをどう思っているかというと、

はっきりいって超苦手な音楽です、こういうの!

もう少し厳密に申上げますと、GReeeeNの音楽自体は「まぁこういうスタイルもあるよねぇ(遠目)」というくらいの熱量です、今となっては。

完全に無理なのは、むしろその取巻きとかフォロワーとか、このGReeeeNという存在を中心にした“裏も表もない道徳的にいえば正しいが、それ以上の深みも広がりもない、平坦かつ影の無い世界観”…とでもいいましょうか(全力でコンヒサン)。

これが本当に無理…換言すれば、終始表情をポカ――ンとさせるしかないんですね、僕にとっては(笑)「勝手に楽しんでくだせーー」って感じです。

 

あと、超個人的な恨みをここで独白しますと、僕の高校の卒業式が、GReeeeNの音楽のせいでめちゃくちゃにされたんですよ。映画に関係ないですが(笑)

せっかくいい雰囲気の、「このまま終わりを迎えたら泣くな…」っていう、最後の最後、卒業生退場の時に会場に流されたのがGReeeeN“キセキ”だったんですよ!

 

本っ当にがっかりしてずっこけましたね、あれは。高校生生活最後の瞬間に高校生生活最大のツッコミが出ました。なんでやね~~~ん!!!って。

あれ以来、僕とGReeeeN、僕とGReeeeN礼讃ムードは決定的に袂を分かつことになったのでした…(笑)

 

とまぁこういうスタンスの僕が本作を鑑賞するというのですから、当然(不謹慎ながら)、当たり屋気分での鑑賞になるわけですよ。何か事故なり被害があったものなら、大声でいちゃもんをつけだすつもりでした。よくないですが。

 

 

——ところが、結果的には、そのように声高なことをいう気分の高揚もなく、ぼぉーっとしてるうちに映画が終わっていたんです。困りますね~。

 

本作の監督を務めた兼重淳さん、僕は初めて見た名前でしたが、本作のエンドクレジットに“そして父になる”や“海街diary”等で有名な、“是枝裕和”監督の名前がありまして、お?と思って調べてみると、

この兼重という監督さんは、長らく是枝監督作品で助監督を務められていたらしいですね。これは不勉強でした。

 

しかし、その情報を知って改めて本作を振り返ってみると、結構納得がいくんですよ。映画全体のルックスとか、どういう人物をどういう視点から描くのか、という点に。

是枝監督作品について僕が一番好きなところは、

登場人物たちに接近しすぎず、かといって突き放すわけでもなく、常に絶妙な距離感でもって、登場人物たちの繊細な感情や関係性の機微を、言葉に頼らずに描き出してくれる点です。ひとつひとつの現象自体はわりと地味な場合が多いのですが、作品を観終わると、とてつもなくドラマチックなものを観た気分にさせてくれるんですよね。

 

で、この“キセキ”はというと、主要な登場人物である松坂桃李さんと菅田将暉さんの演出・演技はまだよかったと思います。ちょっとして表情の変化で物語に深みをもたらせていた印象を受けました。

しかしまぁそれ以外のキャストは、なんというか、ステレオタイプに描きすぎというか、キャラクター造形に深みがほとんどありませんでした。

松坂桃李演じるJIN菅田将暉演じるHIDEの兄弟にスポットライトを当てすぎるあまり、その他の登場人物が本当にお粗末なものでして…

せめてGReeeeNの他のメンバーくらいもうちょっと感情移入させてくれないものか、とか、忽那汐里平祐奈の存在意義あるか?とか、いくらなんでも小林薫演じるあの親父は極端すぎだろwとか、まぁいろいろ言いたいことが…まぁキリがないのでやめます(笑)

 

全体的なルックスが、どことなーく、言われてみれば、ぼんやりわかる程度に、是枝監督作品に通底する要素があったりなかったりなので(笑)、

その分、是枝監督作品とは決定的に断絶しているのが明瞭になっちゃってて…無論、兼重監督は意図して、是枝監督の作風を目指していたわけではないと思いますが。

 

 

……とにかく!バランスが悪いですよ!どこでどう盛上ったらいいのかもわからないし、誰かに感情移入しろって言われても、登場人物に大した魅力も深みもないし、そのくせ撮影や編集はじっくりゆったりしてるので、飽きちゃいます!

残念ながら、これは邦画の弱点かと思いますが、青春音楽映画を謳う作品に限って、レコーディングやライブ風景の描写がダサいんですよね~。観てるこっちが恥ずかしくなるアレです。

実際に映画終了後の劇場はかなりシラケた空気が流れてましたよ!

「…あれ?終わったの?」みたいになってましたね(笑)

 

 

ということで、これは僕の勝手な結論ですが、たぶん今回の場合は…

 

監督や制作サイドのやりたい映画と、GReeeeNの物語という題材が合わなかったんだ!!(元も子もない)

 

…そういうことにしておきましょうよ。これ単品で兼重監督を見限ってしまうのもお気の毒ですしね。

だってGReeeeNですよ~?まだキャリアからしても大御所でもなければ、別に解散したわけでもないですしねぇ…そりゃあヒット曲はいくつかありますけど、本気でいい曲かと言われれば僕個人的には???ですし…てかそもそも、現時点で普通に活動してるグループを礼賛する伝記映画を、しかも本人らが顔出ししていないのをいいことに、みーんなイケメンのキャストで揃えて…って、自画自賛もイイとこだろ!!そういうとこだよ、俺がいけすかねぇのは!!(笑)

 

…あ、そろそろGReeeeNフリークの方々から殺害予告が飛んできそうだから自粛しますね(旋律…じゃなくて戦慄)

 

お詫びに本作の貴重な美点を挙げておきますと、

まずは、先にも触れたとおり、松坂桃李さんと菅田将暉さんの演技は良かったです!たぶん。

※但し、既に他の作品でそれぞれがいい演技をされてますので、今更取沙汰すほどのものではないと思います(小声)

 

あとは、その松坂桃李演じるJINが作中で、HIDEの書いた詞について、

なんだその素直すぎる歌詞は。歌詞ってのはもっとこう…みたいな指摘をしていたこと(雑すぎる再現ですいません)。

あそこはまだ、GReeeeNのメンバー自身の中にも、そして本作の制作サイドの中にも、GReeeeN的音楽なるものに対して、ちょっとした距離感や批評的視点を入れていることが窺い知れ、わずかながら安堵しました。

 

 

ま、そのくらいですかね…

上記以外にもいろいろ不自然な点が多いのですが、もし実際に“キセキ あの日のソビト”をご覧になった方々の中に、

「なんか思ってたのとちがう!」とか「物足りない!」とか「いや俺GReeeeNが好きじゃねぇ!」(そんな人はそもそも観ない)という方がいらっしゃったら、

ぜひ、“シング・ストリート”という映画を観てください!

こちら、昨年日本で公開された映画なんですが、青春音楽映画として比べれば、月とスッポンの差ですから(笑)

 

 

——ということで、

“キセキ あの日のソビト”を観たら本当にキセキは起きるのか調べてみよう!のコーナーでした~!!('ω')ノ

 

  (※結果、キセキは起きなかったどころかその辺のいわゆる邦画的な邦画でした…涙)

 

お読み頂いた皆さん、ありがとうございました。

あと、GReeeeNとかキセキに関するワードはいやらしくすべてGReeeeNにしましたが、気分を害された方がいらっしゃったら、申し訳ございませんでした。

 

皆さんのこれからにささやかなキセキのあらんことを°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

 

 

【追記】下の画像は僕が“キセキ あの日のソビト”を見に行った映画館で撮ったものなんですが、キセキ推しがなんかスゲーのと、

よく見たら、GReeeeNeの個数を間違えるという超基本的な誤りを発見して、心が緑色になってニヤニヤしたので(意味不明)、記念にアップしておくことにしました♪

 
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